パルファン。 / フレグランス
マンダリン
シチリアの柑橘系の香り:観賞植物としてイタリアにやってきた
19世紀前半に地中海に到着したマンダリンは、もともと「興味をそそぐ植物」として賞賛されていました。
しかし、それは古代の高貴な果実であり、言語の名前やエリートの紋章になっているほどです。マンダリン(ポルトガル語のマンダリムから)は、17世紀にポルトガルの旅行者によって名付けられました。古代中国の賢明な高官たちは、天の動きを解釈して皇帝に伝える大切な仕事を担っていましたが、彼らはその黄金のマンダリン色の衣をまとっていました。
マンダリンの香りは、わずかに甘い柑橘系で、はじけるようにフレッシュな気分になる効果があります。
ブラック・ティー
中国のブラックゴールド:4500年もの物語
古代中国の伝統によると、歴史上、最初のお茶を飲んだのは、神農と呼ばれる皇帝チェン・ヌンでした。
衛生面を配慮し、皇帝は人々に沸騰したお湯だけを飲むように命じていました。紀元前2737年、ある日チェン・ヌンがお湯を片手に茶の木陰で休んでいるときに、茶葉がお湯の中に落ちて、よい香りを帯び、黄金色になりました。
皇帝は、その飲み物を味わい、こうしてお茶が飲み始められるようになったのです。
ブラック・ティーにインスパイアされたParfun.のフレグランスは、フレッシュな柑橘系のノート、ベースにはウッド系のノートが調合されています。
ウード
神々の木:アラビアのダイナミックな香り
沈香・アガーウッドの名前でも知られているウードは、中東の非常に貴重な樹脂です。
オリエンタルの文化では、祈る時にウードを人と神とを近づける道具として使われることがよくあります。
非常に強い香りは聖なるものとされ、事実「神々の木」と呼ばれています。旧約聖書で言及されるほど、特徴にあふれる香りです。
高級感を伝えるフレグランスであることは間違いなく、千夜一夜物語の香りと呼ばれるのは偶然ではありません。
Parfun.では、このような話からインスピレーションを受け、ほのかな甘いノートが豊富なウッディな香りに革とスパイスのアクセントを加えたフレグランスを思いついたのです。
イチジク
遠い起源をもつ神聖な木:何千年もの間、人を誘惑してきた優しい香り
数年前、2人のハーバード大学の考古学者によって、イスラエルで驚くべき発見がなされました。11400年前、ジェリコの近くの人が住んでいたとされる場所で、9つの小さなイチジクが見つかりました。イチジクが非常に古い起源を持っていることが証明されたのです。
インドでは神聖な木として崇拝され、古代ギリシャでは多くの神話の主人公であり、時にはエロティックな性質ももちました。また、ローマ人にとっても、オリーブの木やつるのように、神聖な植物とされていました。
古代ローマの詩人プーブリウス・オウィディウス・ナーソーは、年の始めに、友人や親戚に新年の願いとしてイチジクの果実と蜂蜜をプレゼントするのが通例だったと語っています。
Parfun.のイチジクの香りは、はっきりとしていながらフレッシュです。魅惑的に酔わせるノートで包み込みます。
ザクロ
ペルシャの赤い果実:詩人や画家に影響を与えた果実
ダヌンツィオ、ヘブライ聖書の雅歌、シェイクスピアからカルドゥッチ、ボッティチェッリ、ヴェルドゥラまで、ザクロの血のように赤い果実は、5000年の歴史の中で画家、詩人、芸術家、作家に数々の影響を与えてきました。
伝説によると、その種を食べると幸運がもたらされるそうです。
聖書では、この実の種は良い粒の例として引用されています。ユダヤ神学の学者たちは、エデンの庭にある生命の木の実はザクロであり、リンゴではないと考えています。ザクロは古代のユダヤ人の硬貨にも神聖なシンボルとして登場します。
Parfun.の甘くフルーティーな香りは、歯の間で砕かれたザクロの粒の味を思い起こさせます。